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関釜裁判の訴訟記録(抄)



裁判所が朝日訴訟やマクリーン訴訟などの訴訟記録を廃棄したというニュースが流れてから、関釜裁判の訴訟記録の所在についてお問い合わせいただくことが多くなりました。事務所に保管していた関釜裁判の訴訟記録はwam(女たちの戦争と平和資料館)の設立時に同館に寄贈しました。同館で所定の手続をすれば閲覧できるはずです。研究目的などで全記録の閲覧が必要な方は同館をご利用ください。
手元には寄贈前に業者に依頼してスキャンしたデータがありますが、題名が数字になっており、複数の文書がまとめてスキャンされている部分や脱落しているページがあり、整理には相当の時間を要する上、完全に復元することは不可能です。また原告側書面は作成時のデータがありますが、完成稿と作成途中の原稿が混在しており、しかもワープロ専用機の特殊なファイル形式のため、PDFにすると書式が大きく崩れてしまいます。
このような事情で、完全な記録を公開することは困難ですが、できるかぎり復元して順次公開していきます。


訴状1(1992.12.25)
 原告河順女外3名が山口地裁下関支部に提訴

訴状2(抄)(1993.12.13)
 原告李順徳外4名が第2次提訴

訴状3(抄)(1994.3.4)
 原告梁錦徳が第3次提訴

移送申立書(1993.4.6)
 国は第1回弁論予定日の直前に東京地裁への移送を申し立てた

移送申立に対する意見(1993.5.19)
 その後国は移送申立を取り下げた

李順徳調書(1994.9.5)

朴頭理調書(1995.10.23)

朴so調書(1996.5.22)

朴su調書(1996.5.22)

柳●●調書(1996.5.22)

梁錦徳調書(1996.7.25)

姜●●調書(1996.10.23)

李yeo調書(1996.10.23)

杉山とみ調書(1997.4.28)
 朴soさんの4年生までの担任だった杉山先生の証言

原告ら最終準備書面(1997.6.16)

一審判決(1998.4.27)
 3人の元日本軍「慰安婦」原告に対する各30万円の賠償を認め、勤労挺身隊原告の請求は棄却した



尹貞玉調書(2000.8.21)
 韓国挺身隊問題対策協議会共同代表(当時)の証言

一審被告準備書面(2000.11.2)
 国は二審結審直前に日韓請求権協定により解決済の主張を初めて提起した

一審原告準備書面(2000.11.7)
 事実上の二審最終準備書面

一審原告準備書面(2000.12.15)
 日韓請求権協定による解決済論への反論

二審判決(2001.3.29)
 一審判決を取消し、原告らのすべての請求を棄却した

 原告らは上告したが、2003年3月25日、最高裁は「適法な上告理由にあたらない」という形式的な理由で上告を棄却し、10年余にわたる関釜裁判は終了した

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